近年、若者を中心に読書離れが叫ばれている。
読書の時間がゼロの人の割合は2人に1人と言われている。
しかしここでいう読書離れは本を実際に読まない活字離れであり、若者たちはSNSなどのツールで文字を使っているということだ。
今では小学生でもインターネットを使う時代になり、誰もが読んだであろう「小学○年生」シリーズも今では休刊となっている。
思い返せば私がインターネットに触れるようになったのも小学生から中学生にかけてだった。
SNSなどで簡単に情報を入手し、そして発信できる今の時代では、紙媒体に人気が落ちてしまうのは仕方ないことなのかもしれない。
最近は新聞のデジタル配信版などもあり、デジタル化に移行しようとする従来の紙媒体の動きも見られる。
デジタル版の本市場も近年は活発になり、紙・電子媒体に拘るのがもはや時代遅れと言えるかもしれない。
しかし、私は紙媒体の本や新聞が好きだ。
今でも読書はするし、雑誌も見る。
ただいかんせん情報量で電子媒体が勝るため、利便性という意味では圧倒的に電子媒体だろう。
現在の紙媒体が持つ役割はデザイン的側面だとでも言おうか。
例えば本棚が本で埋まっている満足感などは電子媒体では味わえない。
本のカバーで心を満たすことは電子媒体では出来ない。
つまるところどちらにも良さはあるし、一長一短であるのだ。
本を読みたいときは読む、SNSを使うときは使う、電子書籍を読むときは読む。
そういった意味で、これからは広いニーズに応えたマーケット拡張が望まれるだろう。
長岡造形大学 2015年12月8日
講師・横田秀珠
http://yokotashurin.com
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